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杉材(スギ)とは?内装材としての特徴や「導入前に知っておくべきポイント」を解説!

杉材(スギ)とは?内装材としての特徴や「導入前に知っておくべきポイント」を解説! | 木の種類

そもそも「スギ」とは?

杉(スギ)は、ヒノキ科スギ属に分類される日本固有の常緑針葉樹で、日本国内の人工林の約45%を占めるメジャーな樹種として知られています。

また写真のように、スギは黄色みがかった明るい色味と直線的な木目を持つため、特に無垢材として利用することでより上品なデザインを表現することができます。

また古くから建材や酒樽、船舶など様々なシーンで活用されてきた、日本を代表する伝統的な木材なのです。

内装木材としての特徴は?

ここからはより具体的に「内装木材」として利用する際の、スギの特徴を詳しくご紹介します。

特徴1:湿気に強く、腐敗しにくい!

まずスギには優れた調湿(ちょうしつ)性があり、湿度の変化に応じて水分を吸収したり放出したりする特性があり、室内環境の快適性を保つ効果があります。つまり夏は涼しく、冬は適度に保湿してくれるというわけです。

また木そのものが腐りにくいという特徴もあり、たとえば「見せ梁り」のような無垢材を活かした内装デザインは、おしゃれな反面、湿気が多いシーズンには水分を含みやすく、無垢材そのものが腐ってしまうことがあります。

しかしスギは湿気の吸放出コントロールが得意なため、湿気による腐敗のリスクが少ないのです。枠線内タイトル

湿気に強い理由は「気乾比重」の低さ!

スギが湿気に強い理由は、気乾比重(きかんひじゅう)の低さにあります。

気乾比重とは、木材の重さ・密度を表す指標のことで、この数値が高いほどずっしりと「重厚感のある樹種」となるのですが、スギの気乾比重は『0.38程度』とナラ材の約半分程度※しかありません。

つまり、他の樹種と比べると細胞内部の空洞が多く、水分を吸収・放出するスペースが多くあるため、湿気に強く、腐敗しにくいというわけなのです。

ナラの気乾比重:0.67

逆にナラ材は、気乾比重が高く、強度が必要なシーンで利用されるケースが多くあります。

ナラについてはこちらの記事で解説していますので、あわせてご覧ください!

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そもそも「ナラ材」とは? ナラはブナ科コナラ属の落葉広葉樹で、日本や中国、ロシアなどが主な原産国です。 また日本(特に北海道産)のナラは、その高い耐久性と耐水性から「ジャパニーズオーク」とも呼ばれ、世界に誇る銘木にもなっているのです。 また写真のように、ナラには「虎斑(とらふ)」と呼ばれる美し

特徴2:軽くて加工がしやすい

気乾比重が低いという面でいうと、軽くて加工しやすいのもスギの特徴です。

そのため上で紹介した通り、内装材として活用しやすいのに加え、床・フローリング材をはじめ、壁材や大型商業施設の天井材としてまで幅広く利用することが可能なのです。

特徴3:木の風合い(木目・香り)を感じやすい!

スギは木目の美しさや、独特な香りなど「木の風合い」を感じやすいのも特徴です。

先にも解説しましたが、スギ材は黄色みがかった明るい色味と主張の少ない繊細な木目を持っているため、木材のナチュラルな風合いを抑えて品のある雰囲気に仕上げることが可能です。

またヒノキ科ならではの、ほのかな木の香りが楽しめるのも特徴ですね。

採用前に読みたい|スギのデメリットは?

柔らかい木材のため、へこみ・傷がつきやすい

先にも「加工しやすい木材」と紹介しましたが、その特性上、他の木材と比較してややへこみ・キズがつきやすいという特徴があります。

そのためスギを採用する場合は、負荷のかかりやすい床材ではなく、デザイン性の高い天井や壁材としての採用を推奨しています。

“素足で上がれる床材”としては推奨!

スギや桧(ヒノキ)のような柔らかい材料は、キズやへこみが発生しやすいため、土足環境でのご使用は推奨しておりません。

反面、ご住宅案件ではもちろんのこと、飲食店や施設などの、小上がりのような”素足で過ごされる環境”では問題なくご使用いただけます。

キズが付きやすい木材は、その分「質感」が高く触り心地が良いため、素肌に触れる場所に採用することを推奨しています。

もし傷がついてしまったらどうすべき…?

もしフローリングに傷が付いてしまった場合、小さなキズやへこみであれば、下記の手順で補修してください。

①:該当箇所に「水」を少しかける

②:水をかけた場所にタオルをあてる

③:タオルの上から、アイロンを当てる

ただし木材に塗装がされているケースもありますので、水以外は滴下しないようお願いします。

内装材だからこそ「不燃性・耐火性」も重要!

内装をおしゃれにしたいのはもちろんですが、飲食店や宿泊施設などの公共スペースで特に気をつけたいのが火災のリスク。実際に『木材を使って自然な風合いにしたいけど、防火性が…』と、導入を心配される方も多くいらっしゃいます。

当社では、公共スペースにおける火事のリスクを最大限に抑えた「不燃突板(不燃木材※)」を多く取り揃えています。

不燃木材:難燃木材、準不燃木材以上の耐火性を発揮する木材のこと

雰囲気に合ったおしゃれな内装木材はもちろん、木材ならではのデメリットも最大限に抑えた内装材をご提供していますので、ぜひ一度ご相談ください!

当社の手がける「不燃突板」については、こちのページをご覧ください。

関連ページ:『当社の不燃突板について|株式会社オネスト・アンド・パートナーズ

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