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内装の定番!ウォールナットの特徴やメリット・デメリットとは?

内装の定番!ウォールナットの特徴やメリット・デメリットとは? | 広葉樹

「ウォールナット」ってどんな木材?

ウォールナットは、クルミ科クルミ属の落葉広葉樹で、最高品質のウォールナットは「アメリカンブラックウォールナット」とも呼ばれています。主にアメリカ東部から中部の標高の高い山々に自生しており、厳しい寒さの中でゆっくりと成長していきます。そのため、硬く粘りのある材質を持ちつつも軽量で扱いやすく、加工性や塗装性に優れているのが特徴です。

かつては飛行機のプロペラに用いられたこともあるほど、加工時の歪みが少なく、現在でもライフルの銃床や楽器など、強い衝撃にさらされるような箇所に多く愛用されています。

また辺材部分は灰白色で、心材部分は濃い茶色と木材ならではの鮮やかなグラデーションカラーを呈しており、家具から内装用建材に至るまで、さまざまな場面で利用されるほど美しい模様を形成します。

参考記事:『ウォールナット材とは?木材としての特徴やクルミ材との違いを解説|株式会社キノシタ

ウォールナットの特徴は?

頑丈で耐衝撃性に優れた木材

頑丈さと耐衝撃性といった面でも、ウォールナットは他の樹種よりも優れていると言えるでしょう。ウォールナットは英語で「ハードウッド」と称されるほど、木材繊維が丈夫で重量感のある樹種となっています。

この耐衝撃性のおかげで、先にもご紹介したようなライフル銃の銃床、つまり「銃身を支えるための肝となる部分」に用いられるほどの強度を持つのです。

高級感のある、深い色味と個性的な木目

ウォールナットは深みのある色調と独特の木目が大きな特徴の木材でもあります。この木材は、心地よい温度と光沢をもつ深い茶色調であり、心材はほとんど黒に近い色合いを持ち、辺材はそれに対照的な灰白色を持っています。さらに断面が空気に触れると、時間の経過と共に深く鮮やかな紫色へと変化していきます。

これらの色調の違いにより、心材と辺材との間に独特のマーブル模様が形成され、美しいコントラストを作り出します。この紫がかった深い色合いはウォールナット独特のものであり、それほど魅力的な色合いであるため、ウォールナットの色を模倣した家具も販売されているほど、高級感のあるデザインを醸し出すことができるのです。

ウォールナットを用いた内装材のメリットは?

ベタつきが少なく、触り心地が抜群

ウォールナットはその硬さから独特の触り心地を提供します。表面は滑らかでツルツルとした質感があり、触ったときの感触はとても快適です。特に湿度の高い夏季でも、裸足で歩いてもベタつきにくい特徴があるため、ウォールナットは年間を通して心地よく使用することができる建材として、特に床材や壁材として広く愛用されています。

経年による色味の変化を楽しめる

経年変化による色味の変わり方を楽しめるのもウォールナットを採用するメリットです。ウォールナットは日光に当たると、その紫外線の影響で黒味や紫味が徐々に薄れ、その色合いは黄色がかった明るい茶色へと変化していきます。

さらにウォールナットは適度な油分を含んでおり、人が頻繁に触れることで風合いが増すなど、革製品のように長い年月をかけて、独特の味わいを生み出すのです。

他の木材と比較して、歪みに強い

ウォールナットは硬さと弾力性を兼ね備えており、伐採後の乾燥や加工中に歪みやねじれが生じにくいという特性を持っています。

そもそも木材というのは伐採後も呼吸を続けているため、水分を吸収し変形してしまうことが多くあります。特に寒い冬場などでは、乾燥が進み木材が割れやすくなってしまうのもこの呼吸が関係しています。しかしウォールナットは、そもそもの「硬さ・弾力性」が高いため、内装用木材のデメリットである「木材の狂い」といった部分を最小限に抑えられるのです。

ウォールナットを用いた内装材のデメリットは?

他の木材と比較して、価格がやや高め

ウォールナット最大の欠点といえば、価格の高さが挙げられます。

ウォールナットの価格が高い理由としては、まずウォールナットが成長するのに非常に時間がかかる点です。ウォールナットはゆっくりとしたペースでしか成長せず、成熟し建材として使用できる大きさになるまでには長い年月を必要とします。そのため、大量生産が難しく、その供給量が常に限られています。

さらに一本のウォールナットから採取できる木材の量も限られています。つまり、この木種から大量の材木を得ることは難しく、それが価格を押し上げる要因となっているのですね。

ホコリなどの汚れが目立つ可能性あり

ウォールナットはそのダークブラウンの色合いが人気のひとつですが、この色合いは重厚感をもたらし部屋全体を落ち着いた雰囲気にしてくれる一方で、汚れが目立ちやすくなってしまうことがデメリットといえるでしょう。特にホコリや糸くずなどの小さな汚れは、ウォールナットのダークブラウンの表面上で非常に目立ちやすく、敏感な方であればこの点が気になる可能性があります。

これらについては、表面にワックスをかけたり、気になる部分は拭き掃除を行うことで、その美しい色合いと質感を長期間保つことができるため、特段懸念点ともなりづらいでしょう。

ウォールナットを用いた施工事例


茶色を基調とした「高級感」のある空間をデザインするのにうってつけです。暖色の照明とも良くマッチするため、オフィス廊下や会議室、応接間などの主要な空間に多く使用されます。

ウォールナットを用いた施工事例についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ下記ページもあわせてご覧ください。

関連ページ:

ウォールナットを用いた施工事例①|株式会社 土屋鞄製造所 様 神田オフィス

ウォールナットを用いた施工事例②|STYLE GALLERY WENDIA 様

ウォールナットの特徴を活かして、
オフィスや施設に「高級感」を

本記事でもお話した通り、ウォールナットを用いた内装デザインは、空間に「高級感」をもたらすことができます。さらに近年では、内装用木材として「突板・挽板」といった表面のみをお好みの木材にする手法も存在しており、ウォールナットのような少々高価な木材も、選択しやすくなってきているのです。

当社は、内装用木材の専門店として、お部屋のデザインにあわせて最適な木材のご提案を行わせていただいております。また当社では、万一の火災の際にも安心な「内装用不燃ボード(不燃木材)」のご提案も行っておりますので「内装制限(防火性に関する建築基準)をクリアしながら、オフィスや施設の空間を彩りたい!」とお考えの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください!

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内装用不燃ボード(不燃木材)について詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください!

関連記事:『不燃ボード(不燃木材)とは?特徴から選ぶ際のポイントまで徹底解説!

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