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不燃木材の作り方は?製作方法や種類ごとの特徴について解説!

不燃木材の作り方は?製作方法や種類ごとの特徴について解説! | 不燃木材

不燃木材って何?

不燃木材とは、その名の通り「燃えにくい木材」のことを指し、近年では火災が起きにくい優れた木材として様々な建物に利用されています。

例えば、これまでは飲食店などの火を扱う店舗などでは、「内装制限」によって火災の可能性があるとして木材を使用するのを避ける傾向にありましたが、不燃木材の登場により、多くの建物で安心して木材を使用することが可能となりました。

「不燃木材」について詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください!

関連記事:『不燃ボード(不燃木材)とは?特徴から選ぶ際のポイントまで徹底解説!

不燃木材にも種類があるって本当?

近年、火災リスクの軽減や環境に配慮したデザイン性の高い建材として注目されている「不燃木材」ですが、その製作方法には大きく分けて2種類存在することをご存知でしょうか?ここからは、不燃木材の製作方法ごとに

  • 不燃木材(注入材)
  • 不燃ボード(練付材)

上記2種類の不燃木材について、詳しく解説します!

 

不燃木材(注入材)について

不燃木材(注入材)とは?

不燃木材(不燃液含有木材)とは、木材に特殊な薬剤(不燃液)を浸透させることで炎の伝播を抑制し、燃焼を防ぐ機能を持たせた建築材料です。

薬剤を注入させることにより、「木」そのものの不燃性が向上し、火災リスクを大幅に軽減することが可能となっています。

そのため近年では、この不燃木材の需要が急速に高まっており、新築・改築を行う際には必須の材料として認知度が上がってきています。

不燃木材(注入材)の作り方は?

  1. ベースとなる樹種を選定し、木材として加工します。
  2. 加工した木材に、リン酸・ホウ酸系薬剤を木質内部まで浸透させ、加圧します。
  3. 最後に、木材全体を乾燥させることで完成となります。

不燃木材(注入材)の特徴は?

不燃木材は、不燃性の高い木材として人気の高い建材であるものの「白華現象」と呼ばれる白濁が発生することがあります。白華現象とは、不燃木材に含まれる不燃液が周囲の湿気と反応し、その結果として木材表面に白い粉状物質が析出する現象です。

白華現象によって耐久性や不燃性が損なわれるということはありませんが、懸念点を挙げるとすれば外観として少し白燻みが目立ってしまうということが考えられます。

しかし白華現象は、木材表面の水分を拭き取るなど、適切にメンテナンスすることで発生を抑制できますので、特別懸念すべき点ではないと言えるでしょう。

用途、使用条件にあわせて選べる不燃塗料などを用いることもありますが、国土交通省の見解として、不燃木材(注入材)に不燃塗料を塗装した場合であっても、塗装品で不燃材料の認定を受ける必要があるとされています。

 

不燃ボード(練付材)について

不燃ボード(練付材)の作り方は?

突板貼り不燃板は、薄い木材(突板)と、不燃性の基材を何層にも貼り合わせた木材板のことを指します。不燃ボードには不燃液は含まれておらず、代わりにわずか0.2mmの極薄の突板を使用しているため、発熱や発火を抑えられるように設計されています。

不燃ボード(練付材)の作り方は?

  1. 化粧面に練り付けしたい樹種(ナラ・タモ・ウォールナットなど)を選定します。
  2. 不燃性の基材、「ダイライトやタイカライト、ケイカル板」の上に、突板を練り付けます。
  3. 弊社のナチュラルボードはダイライトを基材としております。
  4. それらを一枚の板としてプレス機等圧着させることで、不燃ボードが完成します。
  5. 最後に正寸カット、研磨の後にウレタン樹脂系の塗装を施し出荷となります。

※不燃ボード(ナチュラルボード)ができるまでの動画をご覧ください。

不燃ボード(練付材)の特徴は?

不燃ボードの利点としては、不燃液(薬品)を用いることがないため、液垂れや白華現象といった不燃木材特有のデメリットが起こる心配がなく、メンテナンスが容易な点が挙げられるでしょう。

また、突板として使用できる樹種も豊富に存在するため、建物の内装にあわせたオリジナルの空間にデザインできることも不燃ボードの特徴となっています。

さらに不燃ボードは、不燃注入材と比較して製作が容易であるため、しっかりとした「不燃性」を担保しつつも納品速度が早く、ご注文後すぐに施工いただけることも大きなメリットといえるでしょう。

当社の「内装用不燃ボード」に関する施工事例については、下記ページもあわせてご覧ください!

関連ページ:『内装用不燃ボードを用いた施工事例|株式会社オネスト・アンド・パートナーズ

空間に合わせた木材選びで、デザイン性と安全性の両立を

近年、建築業界において防火性能を加味した「不燃木材」が注目されていますが、その製造方法によって、価格や特徴もさまざまです。

当社では、内装用不燃ボードの専門店として、これまで数多くのオフィスビルや商業施設、ご家庭の内装用木材をご提案してまいりました。もちろん、素材や樹種にあわせたメンテナンス方法についてもご案内させていただいておりますので、内装用不燃木材についてご検討中の方は、ぜひ一度当社にご相談ください!

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無垢素材を使用した床・フローリングに関するお悩みについては、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください!

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