2025.02.28
アパルトマンテイストとは?内装をカジュアルに彩るコツをご紹介!

アパルトマンテイストとは?
アパルトマンテイストとは、アパートメント(appartement:集合住宅)のフランス語訛りを由来とした言葉で、”パリの集合住宅”を彷彿とさせるような白を基調としたカジュアルな内装デザインです。
ホワイトベースのおしゃれな空間でありながら、居心地の良さも兼ね備えたデザインとして、昨今では個人宅はもちろん、撮影スタジオなどでも採用されるようになりました。
本記事ではアパルトマン風の内装デザインについて詳しく解説していきます。
アパルトマン風=白基調のヴィンテージな空間
アパルトマンテイストの内装は、白を基調としつつも、ヴィンテージ感漂うおしゃれな内装であることが特徴です。
似た白基調の内装に「北欧風スタイル」がありますが、あちらは大きな窓やコンクリート壁などの『空間』を活かした温かみがあるレイアウトが特徴なのに対し、アパルトマンはアートやアンティークなどの『室内家具・小物』などを活かしたレトロな内装である、といった違いがあります。
下記事では「北欧風スタイル」について詳しく紹介していますので、白基調の内装レイアウトで悩まれている方は、こちらもあわせてご覧ください!

【デザイン事例あり】北欧風(北欧スタイル)内装とは?おしゃれに彩るレイアウトのコツも解説!
北欧風(北欧スタイル)の内装デザインとは? 北欧風(北欧スタイル)の内装とは、スウェーデンやノルウェーなどの「ヨーロッパ北部(北欧)」を彷彿とさせるような、白を基調とした明るくておしゃれなレイアウトの内装デザインです。 ホテルライクのようなスタイリッシュなデザインでありつつ、木材が持つ「冷たさ+温かみ」の双方を内装全体で彩るデザインとして、昨今ではオフィスなどにも採用されるようになりました。 本記事では北欧風の内装デザインについて詳しく解説していきます! 北欧風の内装=“温かみ”のある白い空間 まず北欧風の内装の特徴といえば、白を基調としつつも、明るく、温かみのあるデザインであること。 白は部屋に採用するだけで明るくなると思われがちですが、実際のところ“真っ白なだけの空間”というのは、どこか部屋が冷たく見えてしまいます。 というのも「白色」は光を反射する力が強いため、眩しさを感じやすい上に無機質なため、肉体的・精神的に疲れを感じやすい色でもあります。 北欧風の内装デザインは、そんな白基調でありつつも「明るさ・温かみ」をかね備えた内装デザインというわけです。 【設計ポイント】温かみをプラスするには? では北欧風の内装デザイン(白基調の明るい内装)にするにはどうすればいいのでしょうか?当社の推奨は「太陽光(自然光)を活かすレイアウト」にすることです。 太陽光には暖色系の光があるため、蛍光灯などの照明よりも明るく、温かみが生まれます。そのため、たとえば太陽光をとり込む「大きな窓」を設置したり、オフィスや会議室であれば「ガラス扉」などで光を透過させるレイアウトもおしゃれで温かい空間を生みだせます。 また床や天井には、温かい光を反射しやすい「木材」を使用することで、清潔感あふれるナチュラルな内装に仕上がります! 一層おしゃれに!北欧スタイルに適した「木材選び」は? 「温かみの演出には木材も大切!」と先述しましたが、木材選びは、 ・木材の選定…(主流な木材だけで“30種”以上) ・仕上げ方法の選定…(ウレタン塗装、クリア塗装、着色塗装 など) と、建材を選ぶだけで膨大な情報量があって気が遠くなるもの…。 そこで当社では、おしゃれな北欧風の内装には「ナラ(木材) × ピールホワイト(塗装)」を最適解としてご提案しています。ここからはその理由を詳しく解説していきます! 北欧風(北欧スタイル)には「ナラ × ピールホワイト」を! ▲「ピールホワイト塗装」仕上げのナラ材 まずは「ナラ材」の特徴について。 一般的な木材では、北欧スタイルのような「真っ白に染める塗装」を行うと、木材そのものの良さ(木目・色合い)が薄れてしまいがち。 その点ナラは、耐久性はもちろん、くっきり美しい木目が特徴的な木材であるため、たとえ内装全体が白で統一されていても「ここは木材が使われている!」と気づきやすい、つまり“木材の風合い”が残りやすいのが、ナラを推奨する最大のポイントです。 またピールホワイトは「ウレタン塗装(白染色)」の一種なため、湿度・温度変化による木材の変形や、定期的なメンテナンスの手間も省けます。 そのためオフィスなどで利用する木材の塗装方法として、最適とされているわけです! 内装材としてのナラの特徴については、こちらもあわせてご覧ください! 当社の「北欧スタイル」導入事例 USEN-NEXT HOLDINGS 内装材だからこそ「不燃性・耐火性」も重要! 内装をおしゃれにしたいのはもちろんですが、オフィスや会議室などの公共スペースを北欧風デザインにする際、特に気をつけたいのが火災のリスク。実際に『木材を使って自然な風合いにしたいけど、防火性が…』と、導入を心配される方も多くいらっしゃいます。 当社では、公共スペースにおける火事のリスクを最大限に抑えた「※不燃木材」を多く取り揃えています。 不燃木材:難燃木材、準不燃木材以上の耐火性を発揮する木材のこと 雰囲気に合ったおしゃれな内装木材はもちろん、木材ならではのデメリットも最大限に抑えた内装材をご提供していますので、ぜひ一度ご相談ください! 「不燃木材(不燃ボード)の特徴・凄さ」については、下記記事で詳しく解説しています!
アパルトマンテイストを成功させる設計ポイントは?
ここからはアパルトマンテイストを成功させるための設計ポイントを2つご紹介します!
設計ポイント1:観葉植物やアンティーク小物をプラス!
アパルトマンテイストを成功させるコツは、できるだけ生活感を出しつつ、それでいてレトロな雰囲気を醸し出すことが大切。
ポイントとして観葉植物や生花を取り入れ、室内に「自然の要素」を取り入れたり、アンティーク小物も取り入れて、レトロ感・ヴィンテージ感をプラスしていきましょう!
設計ポイント2:「ヘリンボーン床」で高級感ある印象に!
ヘリンボーン床とは、フローリングの特殊な張り方の一種です。
通常のフローリングが床材を平行に並べるのに対し、ヘリンボーン床は短くカットした床材を『V字型』に組み合わせて貼っていきます。この独特な模様がニシンの骨に似ていることから「ヘリンボーン(herringbone)」と呼ばれるようになりました。
ヘリンボーンの最大の特徴は、何といっても“床が映える”こと。
当社でも床には無垢材(無垢フローリング)を使うとよりおしゃれでナチュラルなテイストに仕上がると推奨していますが、アパルトマンはどうしても内装そのものが目立ってしまいがち。
そこで床デザインをヘリンボーンにすることで、自然の風合いを引き出しつつ、高級感のある空間をつくりだせるのです!
写真からお分かりいただける通り、ヘリンボーン並行張りに比べて施工手間がかかります。しかしその分、無垢フローリング材の“映え”やクラシカルな家具との相性も抜群です!
ヘリンボーン張りでよく使用される「ナラ材」についてはこちらの記事をご覧ください!

ナラ材とは?木材の特徴から採用前の注意点まで解説!
そもそも「ナラ材」とは? ナラはブナ科コナラ属の落葉広葉樹で、日本や中国、ロシアなどが主な原産国です。 また日本(特に北海道産)のナラは、その高い耐久性と耐水性から「ジャパニーズオーク」とも呼ばれ、世界に誇る銘木にもなっているのです。 また写真のように、ナラには「虎斑(とらふ)」と呼ばれる美しい木目があるため、特に無垢材として利用することでよりナチュラルな木材デザインを表現することができます! 内装木材としての特徴(デザイン・機能面)は? ここからはより具体的に「内装木材」として利用する際の、ナラの特徴を詳しくご紹介します! 特徴1:木目の美しさは無垢材トップクラス! ナラ材の特徴といえば、まず外せないのが「木目の美しさ」です。 上でも解説しましたが、ナラには虎斑と呼ばれる、まるで虎の毛のような木目があります。 もちろん他の木材にも木目はありますが、この独特の波模様があることで、他の木材よりも目立ちやすく、より天然素材の風合いを感じられます。 Point:木目があるからこそ、色塗装でもナチュラルに! ▲着色塗料仕上げ(カラーバリエーションHPC-ST①~⑥) 通常木材というのは「木材色に近い塗装」をしなければ、“天然素材の良さ”が薄れてしまいがち。 たとえば派手な色で塗装してしまうと、せっかく天然木材(無垢材)を使っているのに「近づかないと、触ってみないと木材か分からない」というケースも。 その点ナラであれば、虎斑模様がくっきりとしているため、写真のように木材を色塗装しても「ここには木材が使われている!」と感じることができるわけです。 特徴2:耐久性に加え、経年変化も楽しめる! 内装材(特に無垢材)は一度貼ってしまったら簡単に交換ができませんから、木材で内装デザインする際に気をつけたいのが「耐久性」。 ナラは高密度で硬い木材であり、気乾比重(木材密度・硬度)が「0.67※」もあります。つまり他の木材よりも衝撃に強く、傷がつきにくい性質があります。 また時間の経過とともに琥珀色へと変化していく性質もあるため、耐久性も相まって、経年変化まで見越した内装デザインが期待できます! スギ材の『約2倍』の値(スギ…気乾比重:0.38) 特徴3:インテリアと馴染む“デザイン性”も! 明るい色味をもっているナラだからこそ、どんな内装デザインとも調和しやすい特性もあります。 たとえば、モダンな空間にナラ材を使えば「都会的な雰囲気+安らぎのある空間」をデザインできますし、和室に使っても伝統的な“趣”をさらに深められます。 このように和洋問わず、空間にナチュラルさを演出できるのが特徴なのです。 採用前に読みたい|ナラにも注意点・デメリットはある? どんな木材にも向き/不向きはあるもの。ここからは採用前に見ておきたい、ナラ材の注意点・デメリットについてもお話していきます。 注意点1. 硬い木材のため、複雑な加工には不向き 上でも「硬くて丈夫な木材」と紹介しましたが、ナラはその特性上、たとえば特殊な形への加工・デザインには不向きです。 そのためナラを採用する場合は、木材で複雑なデザインを描くのではなく、あくまで天井や床、壁などにそのまま貼ることでナチュラルさを演出することを推奨します。 注意点2. 他の樹種より“節(ふし)”が出やすい ナラは広葉樹の一種で、この広葉樹には「節(ふし)」が出やすい傾向にあります。 節はいわゆる木の発育途中に生まれる模様のことで、かつては”無駄な模様”として欠点扱い(低グレード材)とされてきました。 しかし最近は、より自然な風合いを感じられる模様として、あえて「節あり」を選ばれるオーナー様も多くいらっしゃいます。 そのため「節が出やすい」という点ではデメリットではありますが、より「木材感を感じたい!」という方は、あえて“節ありを選ぶ”のも手です。 当社ではどんな雰囲気にも合わせていただけるよう「節あり or 節なし」どちらもご用意しております。まずはデザインイメージをもとにご相談くださいませ! 当社製品(ナラ材)の導入事例 ▲オフィスビル(ナラ) ▲アパレルショップ(ナララスティック) ▲オフィス(ナラ×着色塗装) 内装材だからこそ「不燃性・耐火性」も重要! 内装をおしゃれにしたいのはもちろんですが、飲食店や宿泊施設などの公共スペースで得に気をつけたいのが火災のリスク。実際に『木材を使って自然な風合いにしたいけど、防火性が…』と、導入を心配される方も多くいらっしゃいます。 当社では、公共スペースにおける火事のリスクを最大限に抑えた「※不燃木材」を多く取り揃えています。 不燃木材:難燃木材、準不燃木材以上の耐火性を発揮する木材のこと 雰囲気に合ったおしゃれな内装木材はもちろん、木材ならではのデメリットも最大限に抑えた内装材をご提供していますので、ぜひ一度ご相談ください! 「不燃木材(不燃ボード)の特徴・凄さ」については、下記記事で詳しく解説しています!
デザイン事例(当社製品による導入事例)
内装材だからこそ「不燃性・耐火性」も重要!
内装をおしゃれにしたいのはもちろんですが、アパルトマンテイストを叶えるために木材を使うとなると、気をつけたいのが火災のリスク。実際に『木材を使って自然な風合いにしたいけど、防火性が…』と、導入を心配される方も多くいらっしゃいます。
当社では、アパルトマンな内装に仕上げたいというお客様にもご安心いただける、火事のリスクを最大限に抑えた「※不燃木材」を多く取り揃えています。
不燃木材:難燃木材、準不燃木材以上の耐火性を発揮する木材のこと
雰囲気に合ったおしゃれな内装木材はもちろん、木材ならではのデメリットも最大限に抑えた内装材をご提供していますので、ぜひ一度ご相談ください!
「不燃木材(不燃ボード)の特徴・凄さ」については、下記記事で詳しく解説しています!

不燃ボード(不燃木材)とは?特徴から選ぶ際のポイントまで徹底解説!
不燃ボード(不燃木材)って何? 不燃ボード(不燃木材)とは、その名の通り「燃えにくい木材」のことを指し、近年では火災が起きにくい優れた木材として様々な建物に利用されています。 例えば、これまでは飲食店などの火を扱う店舗などでは、「内装制限」によって火災の可能性があるとして木材を使用するのを避ける傾向にありましたが、不燃ボードの登場により、多くの建物で安心して木材を使用することが可能となりました。 建築基準法における「内装制限」とは、規模の大きな建築物や不特定多数が利用する建築物などにおいて、壁・天井に燃えにくい材料を使用することで火災の拡大や煙の発生を遅らせ、利用者を安全に避難させるために設けらています。 実際に不燃ボードを用いた施工事例について知りたい方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください! 関連記事:『不燃ボードを用いた施工事例をご紹介!ナチュラルボードを使用したおすすめデザインは?』 「不燃木材」と「不燃ボード」の違いは何? 実は不燃木材というのは、その作り方によって「不燃木材」と「不燃ボード」の大きく2種類に分類されます。ここからは、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。 不燃木材(不燃注入材) 不燃木材(不燃注入材)とは、木材に不燃処理剤を注入することで不燃性を高めた木材のことを指します。不燃木材は、不燃処理剤を木材の内部に浸透させることで、木材が炎にさらされた際に炭化速度を遅らせたり、熱の伝播を防ぐことで、その不燃効果を発揮するのです。 不燃ボード(練付不燃ボード) 不燃ボードとは、木材と不燃性のある物質を混ぜ合わせて作られ木材の総称です。不燃ボードは一般的に、ダイライトやケイカル板、タイカライトと呼ばれる不燃物質と木材を混ぜ、練り合わせて作られます。 本記事では、内装制限の規定が及ぶ範囲においても安心して天然木を建物に取り入れることの出来る、天然木練付不燃ボード(ナチュラルボード)についてご紹介していきます。 どんな建物に使用されているの? 不燃ボード(ナチュラルボード)は、「木」本来の美しさや温かみも兼ね備えているため、多くの商業建築、公共建築で使用されています。例えば、ホテルの客室やカフェ、オフィスやレストランの壁や天井に不燃木材を使用することで、温かみがあり、更に高級感がある落ち着いた雰囲気を演出することも可能です。 様々なニーズに対応することができ、デザイン性にも優れた商品として注目を集めております。 不燃ボードを選ぶ際のポイントとは? 不燃ボードを選ぶ際には、以下3つのポイントを意識しながら選ぶようにしましょう。 防火性能の等級を確認する 適材適所にあわせた樹種を選ぶ 内装の雰囲気にあわせた樹種を選ぶ 防火性能の等級を確認する 「燃えにくい木材」という括りの中には、不燃ボード(不燃木材)の他にも「準不燃木材」や「難燃木材」など、防火性能によって等級が分かれていることを知っておきましょう。 もちろん等級が高いほど火災のリスクを軽減できます。燃えにくい木材を選ぶ際には、定められている等級を確認しながら「どの等級を使用するか?」を検討するようにしましょう。 種類 不燃性能の継続時間 不燃ボード(不燃木材) 加熱開始後20分 準不燃木材 加熱開始後10分 難燃木材 加熱開始後5分 適材適所にあわせた樹種を選ぶ 一様に「不燃ボード」といっても、採用箇所に応じて、最適な樹種を選択することが重要です。例えば、オフィスビルや商業施設の「壁材」として不燃ボードを用いる場合であれば、燃えにくさはもちろん、その空間を彩る「デザイン性」を考慮する必要がありますよね。 このように、防火性能とあわせて「その箇所には、どの木材の特徴を活かすべきか?」を考慮して樹種を選択するのが大切というわけなのです。 天井で採用すべき不燃ボードの特徴については、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください! 関連記事:『天井には”不燃木”がおすすめ!不燃天井の重要性から具体的な事例をご紹介!』 内装の雰囲気にあわせた樹種を選ぶ 採用する箇所に応じて樹種を選ぶことも大切ですが、やはり「内装の雰囲気」にあわせた樹種を選ぶことは欠かせませんね。 不燃ボード(ナチュラルボード)は、豊富な樹種に加え、さまざまな色、艶、サイズで制作できる上、樹種ごとに表情も様々です。例えば、高級感を出したい場合には、ウォールナットやチークなどの樹種やナチュラルな雰囲気を出したい場合には、ナララスティック(節有)などカジュアルな雰囲気のある樹種がお勧めです。 当社でお取り扱いしている不燃ボード一覧については、下記ページをご覧ください! 関連ページ:『内装用不燃ボード一覧|株式会社オネスト・アンド・パートナーズ』 雰囲気にあわせた「木材選び」をトータルサポート 建物の内装に不燃木材を使用することで、美しさと安全性を両立することが可能となりました。不燃木材を選ぶ際には、使用する場所や用途、建物の雰囲気などを考慮し、内装にあわせた材質を選ぶことが大切です。 弊社では、お客様のご要望やご予算に合わせて最適な不燃木材をご提案いたします。また、デザイン面においても、お客様のイメージに沿った木材をセレクトすることで、建物の雰囲気を一層引き立てることができます。 建物の雰囲気に合わせた不燃木材選びなら、ぜひ一度ご相談ください。 >>内装用不燃木材に関するお問い合わせ・無料相談はこちらから
この記事を書いた人

Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。