2025.01.27
和モダン(ジャパンディ)内装に最適な木材・デザインレイアウトを解説!

和モダン(ジャパンディ)スタイルの内装デザインとは?
和モダンスタイルとは、昔ながらの日本らしい造りに現代様式に織り交ぜた内装デザインで、別名「ジャパンディスタイル」とも呼ばれています。
フローリングや椅子座といった現代様式はそのままに、手軽に和な「落ち着き・品格」を取り入れられるデザインとして、主に宿泊施設や飲食店などで採用されるようになりました。
本記事では、和モダンスタイルの内装を叶えるデザインのポイントを詳しく解説していきます。
【設計ポイント】和モダン=“余白”のある空間
日本の伝統的な美意識に「余白の美学」があるように、和モダンの設計ポイントは“装飾の少なさ”です。
洋風内装では、照明やインテリアなども踏まえておしゃれな空間に仕上げるのに対し、和モダンなどのジャパンディスタイルでは「空間そのもの」で内装を彩る設計がマスト。
写真のように、あえてインテリアは植物などのワンポイントに抑え、木材のグラデーションやダウンライトなどの目立ちにくい照明設計によって、「広々した空間+天然素材のナチュラルさ」を表現することがポイントです。

小さめの一室であればできるだけ「空間美」を意識したいところですが、広々とした空間であれば、何も飾らないのも無機質になりがち。
そこで当社が推奨するのが、あえて木材を魅せる「見せ梁(はり)」です。
見せ梁とは、通天井裏に隠れている構造材の梁をあえて露出させて、インテリアデザインの一部として活用する手法で、これにより木材の温かみを感じられるのはもちろん、天井に奥行きや立体感を演出できるのです。

飲食店などで薄暗い和の空間をデザインするのであれば、ブラケットライトを使った照明設計も推奨です。
ブラケットライトは囲いによって光量を調整できるのに加え、囲いそのものも木材でのレイアウトができるため、空間(壁や天井)との調和という意味でも、違和感なくマッチさせられるわけです。
和モダンに欠かせない「木材の選び方」
ここからは和モダン(ジャパンディ)な空間づくりに欠かせない「木材の選び方」について、木材の専門家の知見をふまえて詳しく解説していきます!
木材1:セン材
センは「白い欅(ケヤキ)」とも呼ばれ、ケヤキに似た美しい木目を持ちながらも、より白く繊細な印象を与えます。
また経年変化も魅力的で、センは使い込むほどにツルツルとした滑らかな木肌に変化していきます。
特に和モダンの飲食店などでは、新築時は真っ白の初々しい内装であるのに対し、営業日時を重ねることによって時間とともに味わい深さが増し、ジャパンディならではの“渋み”のある空間を作り出すことができるのです。
木材2:桧(ヒノキ)
ヒノキはきれいな木目と光沢があることから、和風の飲食店をはじめ、高級感のある和モダンな空間をつくるのに最適です。
またヒノキは白く明るい木材であるため、開放的な印象を与えられるのはもちろん、無垢材として利用しやすいのに加え、障子や襖などの“和モダンの要素”とも遜色なく組み合わせることが可能なのです。
デザイン事例(当社製品による導入事例)
大黒屋(質銀座和光前店)様
なだ万蒼宮様
使用木材:セン
SPA&HOTEL水春 松井山手 様
使用木材:桧(ヒノキ)/ナララスティック/ナラABC
内装材だからこそ「不燃性・耐火性」も重要!
内装をおしゃれにしたいのはもちろんですが、飲食店や宿泊施設などの公共スペースで得に気をつけたいのが火災のリスク。実際に『木材を使って自然な風合いにしたいけど、防火性が…』と、導入を心配される方も多くいらっしゃいます。
当社では、公共スペースにおける火事のリスクを最大限に抑えた「不燃突板(不燃木材※)」を多く取り揃えています。
不燃木材:難燃木材、準不燃木材以上の耐火性を発揮する木材のこと
雰囲気に合ったおしゃれな内装木材はもちろん、木材ならではのデメリットも最大限に抑えた内装材をご提供していますので、ぜひ一度ご相談ください!
当社の手がける「不燃突板」については、こちのページをご覧ください。
関連ページ:『当社の不燃突板について|株式会社オネスト・アンド・パートナーズ』