2024.12.20
まるでホテル!オフィスに高級感を与える「ホテルライク内装デザイン」を詳しく解説!
ホテルライクな内装デザインとは?
ホテルライク(Hotel like=“ホテルのような〜”)内装デザインとは、その名の通り、ホテルの一室やロビーのような、ゆったり広々とした空間かつ、高級感のある内装イメージを指します。
本記事では、ホテルのような広々として、かつおしゃれな内装デザインに仕上げるコツを詳しく解説していきます!
「温かみ or モダン」で印象もガラッと変わる
温かみ重視のホテルライク(明るめ)
温かみ重視のホテルライク内装は、石やコンクリートベースの床・壁(白基調)とあわせて、淡い色合いの木材やライトアップによって、高級感は残しつつ、落ち着きのある温かい空間をつくりだせるのが特徴です。
例えば、柔らかな照明や木質感のある家具、ふわりとしたファブリック、落ち着いた色合いを取り入れることで、まるで旅先の上質な宿に身を委ねているかのような特別感を演出します。
モダンを重視したホテルライク(暗め)
無彩色(白や黒)をベース色とすることで、ホテルの一室のようなモダンな内装にも仕上がります。
モダン重視の内装デザインで大切なのは、“飾りすぎない”こと。広々とした空間にワンポイントで花や、渋めの木材天板を採用することで、店舗やオフィスの高級感はそのまま、さりげない大人な高級感を演出できます。
Point:モダンな空間に“ゆったり感”をプラスするには?
近年はコンクリートなどで統一したモダンな内装も流行りつつありますが、ホテルライク最大のおしゃれポイントは「落ち着きのある空間」であること。
もちろんカチッと締まったデザインも格好良いのですが、ホテルのような“ゆったり感”を演出するために、当社では床や天井、テーブルなど部分的に「木材を使用するレイアウト」を推奨しています。
というのも木材には「木目」があるわけですが、この木目には空間を広くみせる効果があります。たとえば上の写真であれば、テーブルと床の木目の流れを(窓に向かって一直線に)統一することで、「横に広くみえる空間」に設計デザインされています。
【デザイナー厳選】ホテルライク推奨の木材は?
当然ですが、上で紹介したような「温かい or モダン」などの雰囲気によって、おしゃれに魅せるたの推奨木材は異なります。
ここからは当社デザイナーの知見を踏まえて、それぞれの雰囲気にあわせたオススメの木材を紹介していきます!
広々した「明るい内装」
・ホワイトオーク
・ナラ
飾らない「モダンな内装」
・ウォールナット
・チーク
ホワイトオーク・ナラ:広々した「明るい内装」に最適
▲ホワイトオーク
▲ナラ
ナチュラルで温かみのあるオフィスレイアウトに仕立てるなら、推奨木材は「ホワイトオーク材・ナラ材」です。
ホワイトオークやナラは暖色(肌色・橙色)に近い色合いをしているため、明るめの照明や、窓から差し込む太陽光とも違和感なくマッチします。
そのためオフィスであれば、お客様の応接スペースや、開放感のある会議スペース、食堂などの広々とした空間に採用できます。
一方で、オークやナラは「節(特有の木目)」が出やすい特性があるため、均一な印象に仕上げたい場合は節無しタイプのオーダーを推奨しています。
デザイン事例(当社製品による導入事例)
ウォールナット・チーク:飾らない「モダンな内装」に最適
▲ウォールナット
▲チーク(インドネシアチーク)
できるだけ飾らない、モダンなホテルライク内装には「ウォールナット・チーク」を推奨しています。
ウォールナットは深みのあるダークブラウンが特徴的で、「高級感のある木材」で一番に挙がる代表的な樹種ですし、やや赤みを帯びたチークもレトロな雰囲気に仕上がります。
特にチークはオイル分が多く、しっとりとした天然の光沢があります。リッチな印象でありながら、耐久性や防水性に優れているため、水場付近に採用しやすい木材としても人気があります。
デザイン事例(当社製品による導入事例)
木材の“仕上げ塗装”で一層おしゃれに!
ここまでホテルライクな内装デザインにおすすめの樹種を紹介しましたが、内装の雰囲気はただ木をはめ込むだけでなく「仕上げ塗装」までこだわることで、より一層おしゃれな内装に仕上がります。
本記事のようなホテルライクな内装には、光沢の出やすい「ウレタン塗装」がオススメです。
【結論】ツヤのあるウレタン塗装がおすすめ
ウレタン塗装は、木材の表面にウレタン樹脂の塗膜を形成する塗装仕上げで、表面が滑らかで光沢感あり、天然木の風合いはそのまま残しつつも高級感(ツヤ)のある仕上がりが実現できます。
またウレタン塗装は水を弾く性質があるため、木材への水分の浸透を防ぎます。これにより、シミや汚れが付きにくく、特に応接間やダイニングスペースなど、軽い飲み物を提供するような場所にもうってつけの加工となっています。
内装材だからこそ「不燃性・耐火性」も重要!
内装をおしゃれにしたいのはもちろんですが、オフィスや応接間などの公共スペースで得に気をつけたいのが火災のリスク。実際に『木材を使って自然な風合いにしたいけど、防火性が…』と、導入を心配される方も多くいらっしゃいます。
当社では、公共スペースにおける火事のリスクを最大限に抑えた「※不燃木材」を多く取り揃えています。
不燃木材:難燃木材、準不燃木材以上の耐火性を発揮する木材のこと
雰囲気に合ったおしゃれな内装木材はもちろん、木材ならではのデメリットも最大限に抑えた内装材をご提供していますので、ぜひ一度ご相談ください!
「不燃木材(不燃ボード)の特徴・凄さ」については、下記記事で詳しく解説しています!
不燃ボード(不燃木材)とは?特徴から選ぶ際のポイントまで徹底解説!
不燃ボード(不燃木材)って何? 不燃ボード(不燃木材)とは、その名の通り「燃えにくい木材」のことを指し、近年では火災が起きにくい優れた木材として様々な建物に利用されています。 例えば、これまでは飲食店などの火を扱う店舗などでは、「内装制限」によって火災の可能性があるとして木材を使用するのを避ける傾向にありましたが、不燃ボードの登場により、多くの建物で安心して木材を使用することが可能となりました。 建築基準法における「内装制限」とは、規模の大きな建築物や不特定多数が利用する建築物などにおいて、壁・天井に燃えにくい材料を使用することで火災の拡大や煙の発生を遅らせ、利用者を安全に避難させるために設けらています。 実際に不燃ボードを用いた施工事例について知りたい方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください! 関連記事:『不燃ボードを用いた施工事例をご紹介!ナチュラルボードを使用したおすすめデザインは?』 「不燃木材」と「不燃ボード」の違いは何? 実は不燃木材というのは、その作り方によって「不燃木材」と「不燃ボード」の大きく2種類に分類されます。ここからは、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。 不燃木材(不燃注入材) 不燃木材(不燃注入材)とは、木材に不燃処理剤を注入することで不燃性を高めた木材のことを指します。不燃木材は、不燃処理剤を木材の内部に浸透させることで、木材が炎にさらされた際に炭化速度を遅らせたり、熱の伝播を防ぐことで、その不燃効果を発揮するのです。 不燃ボード(練付不燃ボード) 不燃ボードとは、木材と不燃性のある物質を混ぜ合わせて作られ木材の総称です。不燃ボードは一般的に、ダイライトやケイカル板、タイカライトと呼ばれる不燃物質と木材を混ぜ、練り合わせて作られます。 本記事では、内装制限の規定が及ぶ範囲においても安心して天然木を建物に取り入れることの出来る、天然木練付不燃ボード(ナチュラルボード)についてご紹介していきます。 どんな建物に使用されているの? 不燃ボード(ナチュラルボード)は、「木」本来の美しさや温かみも兼ね備えているため、多くの商業建築、公共建築で使用されています。例えば、ホテルの客室やカフェ、オフィスやレストランの壁や天井に不燃木材を使用することで、温かみがあり、更に高級感がある落ち着いた雰囲気を演出することも可能です。 様々なニーズに対応することができ、デザイン性にも優れた商品として注目を集めております。 不燃ボードを選ぶ際のポイントとは? 不燃ボードを選ぶ際には、以下3つのポイントを意識しながら選ぶようにしましょう。 防火性能の等級を確認する 適材適所にあわせた樹種を選ぶ 内装の雰囲気にあわせた樹種を選ぶ 防火性能の等級を確認する 「燃えにくい木材」という括りの中には、不燃ボード(不燃木材)の他にも「準不燃木材」や「難燃木材」など、防火性能によって等級が分かれていることを知っておきましょう。 もちろん等級が高いほど火災のリスクを軽減できます。燃えにくい木材を選ぶ際には、定められている等級を確認しながら「どの等級を使用するか?」を検討するようにしましょう。 種類 不燃性能の継続時間 不燃ボード(不燃木材) 加熱開始後20分 準不燃木材 加熱開始後10分 難燃木材 加熱開始後5分 適材適所にあわせた樹種を選ぶ 一様に「不燃ボード」といっても、採用箇所に応じて、最適な樹種を選択することが重要です。例えば、オフィスビルや商業施設の「壁材」として不燃ボードを用いる場合であれば、燃えにくさはもちろん、その空間を彩る「デザイン性」を考慮する必要がありますよね。 このように、防火性能とあわせて「その箇所には、どの木材の特徴を活かすべきか?」を考慮して樹種を選択するのが大切というわけなのです。 天井で採用すべき不燃ボードの特徴については、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください! 関連記事:『天井には”不燃木”がおすすめ!不燃天井の重要性から具体的な事例をご紹介!』 内装の雰囲気にあわせた樹種を選ぶ 採用する箇所に応じて樹種を選ぶことも大切ですが、やはり「内装の雰囲気」にあわせた樹種を選ぶことは欠かせませんね。 不燃ボード(ナチュラルボード)は、豊富な樹種に加え、さまざまな色、艶、サイズで制作できる上、樹種ごとに表情も様々です。例えば、高級感を出したい場合には、ウォールナットやチークなどの樹種やナチュラルな雰囲気を出したい場合には、ナララスティック(節有)などカジュアルな雰囲気のある樹種がお勧めです。 当社でお取り扱いしている不燃ボード一覧については、下記ページをご覧ください! 関連ページ:『内装用不燃ボード一覧|株式会社オネスト・アンド・パートナーズ』 雰囲気にあわせた「木材選び」をトータルサポート 建物の内装に不燃木材を使用することで、美しさと安全性を両立することが可能となりました。不燃木材を選ぶ際には、使用する場所や用途、建物の雰囲気などを考慮し、内装にあわせた材質を選ぶことが大切です。 弊社では、お客様のご要望やご予算に合わせて最適な不燃木材をご提案いたします。また、デザイン面においても、お客様のイメージに沿った木材をセレクトすることで、建物の雰囲気を一層引き立てることができます。 建物の雰囲気に合わせた不燃木材選びなら、ぜひ一度ご相談ください。 >>内装用不燃木材に関するお問い合わせ・無料相談はこちらから
この記事を書いた人
Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。